本当の自分を探しに旅に出ます、そう言ってどこかへ旅立ち、そして帰ってくる人たちがいます。
彼らは帰ってきたとき、旅立つ前と変わらないまま帰ってきたり、もはや遠いどこかへ行ってしまう人もいるようです。
そんな旅にどんな意味があるのでしょうか。そもそも自分探しとは何でしょうか。
ここでは自分探しの必要性について考えていきます。自分探しの旅に出る方は、出発前にぜひご一読ください。
自分はずっとここにいます。それでも探すということは、ここにいる自分は本当の自分ではないと思っている、もしくは思いたいのでしょう。
今の自分が受け入れられないから、もっと輝いている自分を追い求めているのかもしれません。
仕事がうまくいかない、人間関係で悩んでいる、毎日が退屈でつまらない、自分はもっと出来るはずなのに、そんな思いが自分探しの旅に誘うのではないでしょうか。
旅に出たところで自分は見つかりません。
自分とは、今ここにいるのもの。旅先にはいません。旅先には、環境が変わって、一人で開放的になったいつもと違う自分がいるだけです。
旅に出たら、旅先でここに訪れよう、と目的地を決めて観光をするでしょう。
しかし、それでは自分探し以外の目的が出来てしまいます。自分探しなんて難しいことを、観光の片手間にはできません。
また、自分とは他人がいて初めて成り立つもの。旅先で一人で見つけた自分は、本当の自分ではありません。
旅は環境を変えてリフレッシュできるいい経験ですが、自分探しには向かないでしょう。
変わりたい!と思うことはとてもいいことです。今の状況に満足せず、もっと上を目指し努力すれば、望む自分が手に入ることでしょう。
自分が変われば、周りの人の反応が変わります。そうすれば環境が変わってくるので、人間関係がうまくいかないと悩んでいた自分ともさよなら出来るでしょう。
自分を探しに旅に出る必要はありませんが、自分を変える努力は必要です。
まずは、なりたい自分を明確にしましょう。もっとおしゃれになりたい、もっと頭がよくなりたい、もっと人に好かれたい、どんな風になったら本当の自分でしょうか。
明確な目標ができたら、今度は行動に移します。おしゃれになりたいなら、雑誌を読んだり、服を買ったり、メイクを研究したりなど色々やってみることです。
頭がよくなりたいなら本を読む、人に好かれたいなら話術を磨くなど思いついたことなら何でもやってみましょう。
気づけばあなたは本当の自分に近付いていることでしょう。
もちろん、まったくの無意味とは言いません。旅先で知識を広げる、という目標があるのなら、旅はあなたの糧となるでしょう。
ですが、安易に旅に出れば自分が見つかる、というものではありません。今この場所にいる自分を変えてあげることが大事です。
あなたが望む自分を、最適な方法で見つけてあげてください。