離婚して母子家庭になる時に、一番最初に決めなければいけないのは住居。
実家に帰るのか、賃貸住宅にするのか、また賃貸の場合にはマンションかアパートか、今すぐに空きはあるのか、といったように選択肢が色々とあるので、即決するのは難しいものです。
今回は、実際に住居を決めて住み始めた時の、メリット、デメリットをそれぞれ紹介します。
まず一番のメリットとしては家賃がかからないということです。
それから実家の両親が定年などでずっと家にいる場合には、面倒を見てくれたりするので、母親としてはパートではなくフルタイムで働くことができます。
実家で一緒に住むことができれば、いつも誰かが面倒を見てくれるので、子供もあまり寂しい思いをしません。そして、何より自分の親が一緒にいるという安心感があります。
例えば、母親の両親は孫が可愛くてしょうがありません。その孫と一緒に生活できるために、必要以上に甘やかしたりします。
ですが、それが逆に児童扶養手当を受給できない原因に一つになる可能性があります。児童扶養手当は本来、母親の収入や養育費の額によって決まるものです。
実家に同居することによって、世帯収入が大幅にあがるケースが多いです。そうなってしまうと、国からの援助が受けられない状況になってしまいます。
経済的にどちらがプラスになるか、という点もよく検討すべき事項でしょう。
実家に同居してしまうと、認可保育園への入園が厳しくなる可能性があるようです。というのも、同居する母親(祖母)が無職である場合、子どもを世話してくれる人が存在するとみなされてしまいます。
そうすると、認可保育園への入園に必要な条件を満たせず、入園できる可能性が低くなってしまう場合が出てくるでしょう。
実家に帰らないのであれば、住居を新しく借りることも方法の一つです。今では手続きも簡単になっているため、考えてみてはいかがでしょうか。
物件数もかなり多いので、仕事場や保育園の近くで探せますから、状況に合わせて探すことが可能です。
そして、場所によっては子供が多く住んでいる賃貸住宅もあるので友達ができやすかったりもします。
母親にとっては、今後、新しいパートナーが見つかった場合に、新生活をスタートさせやすいといえるでしょう。
賃貸では経済的な負担は大きくなりますが、このように自由にライフスタイルを築いていけるという大きなメリットがあります。
自由が効く賃貸住宅にも、当然デメリットはあります。
賃貸住宅というのは物件数がたくさんあるので、選択肢は多いのですが、毎月の家賃が一番のデメリットですね。
シングルマザーにとってかなり大きな出費になります。
さらに、連帯保証人を見つけるのも難しく、審査を通るのが困難になってしまう原因の一つといえるでしょう。保証人がどうしても見つからない場合は、保証会社に依頼するなどの対策も必要になってきます。
まずは安定した収入を得られるまで、実家に住むというのも視野に入れておいたほうが良いかもしれません。