マタハラってなに?2種類の事例で詳しく解説

記事の著者:editor_03

マタハラは、マタニティハラスメントを略した言葉で、就業している女性が妊娠や出産をした場合に、上司や同僚が嫌がらせをする行為を指します。
妊娠中の女性が勤務時間を調整することや、産休・育児休暇を取ろうとするタイミングで行われ、酷い言葉や態度を取られることが多いです。
一部裁判になるほど日常的に発生しているマタハラは、妊娠や出産が犯罪であるかのように言われます。妊娠中・育児中の女性が社会進出しにくくなる原因としても知られ、近年では社会問題となっています。
マタハラにはどのようなケースがあるのか、裁判になった事例も含めて詳しく紹介をしていきます。

マタハラの定義と具体事例

マタハラはどんなもの?

マタハラは、就業中の女性が妊娠・出産・育児をすることをきっかけに受ける嫌がらせで、退職を迫られることもあるハラスメントです。
過去の事例の中には中絶を促す発言や、妊娠による体型の変化を指摘する行為もあり、心無い言葉というよりは、極めて悪質な嫌がらせとして認識されています。
マタハラには、大きく分けて2種類があります。産休や育児休暇を取るなら退職してもらうなど、制度が関係したものと、妊娠中の女性が休みを増やしたときなどに、退職を迫る稼働率に絡んだものがあります。
妊娠中の女性は新しい命を授かり、職場のマタハラによって精神的に追い詰められ、出産後にも大きな不安と負担を抱える原因となってしまいます。

制度に関するマタハラ事例

働く女性たちの多くは、妊娠してもギリギリまで働きたい、産後は職場復帰したいと考えているので、そのための産休や育休は正規の手順を踏んで取得しようとします。
通常なら正規の手順を踏んで、定められた期間を休むことは何も間違いでは無いのに、これを機に辞めたら?などと退職を迫ってくるものです。
実際にあった事例では、育児休暇を取得するなら退職してもらう、産休は仕事をしないで休めるのに給料が出るなど、女性が休みにくく職場復帰しにくい状況になるような言葉を浴びせる行為が目立ちます。

妊婦の状態に関するマタハラ事例

妊娠中の体調は、妊娠してみないとわからないものです。初産の方も経産婦の方も予測不可能なことが多く、つわりも酷いときには点滴をしないと妊娠継続が難しくなることがあり、軽く見ていてはいけないと言われています。
妊娠中は体が重くなり貧血状態になりやすいので、疲れやすく眠気が出ることも多いです。妊娠中は無理をしないことが原則のため、勤務時間を減らすことや休むことも必要なことです。
しかし、休みたいタイミングを狙うかのように、つわりが酷いならいっそのこと退職した方が良いよ!などと言われる事例も多く、辛い気持ちに追い打ちをかけるようなマタハラも多発しています。
さらに勤務時間の短縮を願い出たら、役職手当がカットされるなど、具体的に報酬が激減するような仕打ちに合った事例もあります。

実はマタハラ違法行為だった!


マタハラはさまざまな事例があり、泣き寝入りするしかなかった女性も多く存在しています。しかし厚生労働省では、男女雇用機会均等法九条で、妊娠や出産を退職理由にしてはいけないと定めています。
また、労働基準法の第六十五条第一項でも、同じ理由で解雇やその他不利益な取り扱いをしてはならないとしており、マタハラは違法行為だと解釈することもできるのです。
言い方や対応内容によっては判断に迷う事例もありますが、不当な扱いや悪質だと判断できるマタハラは記録を取り、自分を守る手立てにすることがおすすめです。

マタハラ被害は即相談で対策を

もしもマタハラ被害に遭ったときは、社内の相談窓口に相談してみましょう。相談窓口がない場合は、社内トラブルを調査・解決する部署に相談してください。
企業にはマタハラの防止措置を行う義務があるので、良識ある企業なら何らかの対策を取ってくれるはずです。トラブルが大きくなる前に対処してもらえれば、産後の復職への期待も高まり、働きたい女性の強い味方になってくれるでしょう。
また、厚生労働省では職場におけるマタハラやセクハラ、パワハラで困っている方の特別対応相談窓口を設置しています。気軽に相談をしてみましょう。
ハラスメント対応特別相談窓口に相談をする